安国寺不動院にて

広島市東区牛田新町にある安国寺不動院を訪れました．平安時代には創建されていたということだそうですが判然とせず，ただ名称の由来は足利氏が全国に建てた安国寺のひとつであったことによるそうです．戦国時代に焼け落ち，毛利氏の外交僧として知られる安国寺恵瓊（あんこくじえけい）が復興し寺運は隆盛しましたが，関ヶ原の合戦で西軍に組した恵瓊は死し，寺運は衰えました．毛利氏が去った後，福島氏がこの地を治め，宗派を禅宗から真言宗に改め，不動明王を本尊とし，やがて寺院全体を不動院と称するようになりました．福島氏の後，浅野家の治世では安定した時代が続き，明治になって権力者の手から離れ庶民の信仰の場となりました．地理的条件から1945年8月6日の災禍を免れ，現在までその姿を残しています．歴史に思いを馳せながら寺院を訪れることは心静まることのひとつです．寺院の敷地の中にお稲荷さんがあるのが不思議ですが，庶民の信仰の場だからいいのでしょう．今週はいろいろと出来事があるので，この後広島駅前に最近（といっても半年くらい前）にできた，エディオン蔦屋家電に入る酒屋さんで辛口の冷酒を買い，エネルギー充填を図ります．いいことがありますように．